2つの税制
グループ法人税制は
①平成14年に「企業の経済活動の活性化」目的で導入された連結納税制度
と
②平成22年に創設された 「グループ法人単体課税制度」の 2種類があります。
グループ法人単体課税制度は 企業の実態がグループ化されているが経済活動は
一つなので グループ内部の取引を企業実態に合わせる目的で創設されました。
前者① は 選択適用ですが一旦選択すると強制されます。
②は100%完全支配関係にある場合のグループ間の取引について
経済実態に合わせて 調整がなされます。
連結納税制度
平成14年に創設された連結納税制度ですが 当社は デメリットが多く
導入する企業はほとんどありませんでしたが平成22年の改正後は デメリットが
すこし解消されています。
平成20年の連結納税の申告は795社 そのうち上場会社243社 でしたが
「税法知識の不足」 コスト増?などの理由から上場企業が先行しているようです。
節税効果
連結納税の創設の目的は 「企業の経済活動の活性化」です。
最大のメリットは 赤字会社と黒字会社を損益通算して
節税を図る事が可能なことです。
今後は 税制改正によりメリットが増え 一気に 普及する可能性のある
制度です。
現状のデメリット
①選択適用ですが その後は継続が原則
②含み資産は 時価で課税
③一部 繰越欠損金の切り捨て
④ 事務負担増
など メリットが 赤字と黒字の損益通算に限定され
デメリットが多すぎるのが普及の妨げになっています。
しかし 一定条件にあてはまる場合には デメッリットを
もってしても余りある節税効果を発揮します。
導入のデメリットの改正も今後ともあるでしょう。
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2012年12月2日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:グループ法人